血清脂質のコレステロール、中性脂肪が多い場合は動脈硬化症の原因となり心臓には虚血性心疾患をおこし重要である。
高脂血症は、遺伝的疾患を含む原発性高脂血症と、二次性高脂血症に分類されるが、糖尿病や高血圧と同様に自覚症状がほとんどみとめられず、検診などで治療に結びつく場合が多い。
血清脂質は腸管から吸収されるものと肝臓でつくられるものがある。
食事でとったコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)は腸管で吸収されカイロミクロンとなり、リンパ管から血液にはいり肝臓に取り込まれる。
一方、肝臓では糖質と血液中の遊離脂肪酸とが中性脂肪を合成し、アポタンパクなどとVLDL(超低比重リポタンパク)を合成し血液に分泌する。
VLDLからLDL(低比重リポタンパク)がつくられ血管壁にはいる。
血中から単球も血管壁にはいり、酸化LDLになったものを単球が取り込んでマクロファージとなり、泡沫細胞となりアテローム(粥腫)が形成される。これを粥状硬化という。
HDL(高比重リポタンパク)は肝臓などで合成されて血液中で末梢細胞からこれステロースを引き抜き肝臓へ転送する。
肝臓ではコレステロールを胆汁酸に生成して、さらに胆汁として腸管に排泄する。
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