2、症状
疼痛の訴えが最も多い。初期は歩行や起立の動作開始時の疼痛で、進行するとつねに疼痛が存在し、歩行や階段昇降が困難となる。また、腫脹や水腫、熱感といった一般的な炎症症状も出現する。初期では可動域制限は認められないが、進行すると伸展・屈曲ともに制限され正座が困難となる。

疼痛:患者の訴えが最も多いのは疼痛である。特に初期の場合は、動作開始時痛といわれ、立ち上がりなどの動作を始めたときに疼痛があり、動作を続けていると疼痛が軽快または消失する。症状が進行するにしたがい動作中の疼痛に変わる。日本人の場合はO脚が多いので、荷重痛は関節の内側部に最も強い。

腫脹:腫脹があると関節のこわばりを訴えることが多い。関節水腫と滑膜肥厚(増殖)によるものがあり、変形性膝関節症の場合は前者によることが多い。膝蓋跳動を認め、通常、関節穿刺により腫脹は消失する。関節液は淡黄透明色である。時には膝蓋下部を中心に滑膜脂肪体の腫脹、増殖を見ることもある。

圧痛:関節裂隙、とくに内側関節裂隙から前内側膝蓋部にかけて圧痛を認める。

屈曲拘縮:病態が進行すると膝関節の完全伸展が障害されるようになる。伸展を強制すると疼痛を訴える。
動揺性:変形性変化がかなり進行した場合でも前後方向の動揺性はみられないが、側方動揺性は著名となる。この動揺性は主に骨の形態変化によるもので、若年者にみられる靭帯性動揺とは異なる。

変形:日本では85%以上に内反変形(O脚)がみられるが、欧米では逆に外反変形(X脚)を呈することが多い。内反変形には通常、脛骨中枢部の外旋変形を伴っている。また屈曲拘縮があると屈曲変形を呈する。内反変形では大腿脛骨関節の内側関節面の負荷が増大し、内側関節面の破壊が進行するためにさらに内反変形が増大するという悪循環がある

同じ変形性膝関節症でも、症状の現れ方や進み方は人によって千差万別。X線写真では膝関節の変形が相当進んでいるのに症状がほとんどない人、逆にひどく痛むのにX線写真では骨の変化はほとんど見られない人など様々である。変形性膝関節症の症状がどのくらい進んでいるかを知る手がかりとして、自覚症状が上げられる。自覚症状は病気の状態をかなり的確に反映している。

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