6)前立腺がんの検査

直腸指診

肛門から直腸の中に指を入れ、指の感覚により前立腺の硬さ、周囲との境界、痛みの有無などを調べる。

前立腺がんの初期の段階から腫瘤が触れる。がんが進行している場合は、前立腺全体が硬く、表面がでこぼこになるのがわかる。

さらに進行すると前立腺と周囲組織の境界がはっきりとしなくなる。

血液検査

直腸指診とならんで、重要な検査は、血液中の前立腺特異抗原(PSA)の測定である。

がんの進行とともPSA値も上昇し、病期までも予測することができる。

ただし、PSAは前立腺肥大症や前立腺炎でも’上昇することがあるので注意が必要である。

超音波検査

肛門から超音波の器械を入れて直腸を通して前立腺の状態をエコーによる画像で調べる。

正常の前立腺は、左右対称で、前立腺内の各領域の境界がわかるが、前立腺がんでは、左右不対称や各領域が不鮮明になる。

生検、病理組織学的検査

体外から特殊な細い針を前立腺に穿刺し、組織を採取する(穿刺吸引生検法)

直腸または会陰を介して前立腺組織を採取し、(経直腸的針生検)、組織を顕微鏡で観察する(病理組織学的検査)。

画像検査

骨転移巣に集まる性質をもった放射性物質を注射し、全身の骨の状態を調べる骨シンチグラムおよび骨の単純X線撮影が行われる。

リンパ節・肺・肝臓などへの遠隔転移の有無数は、CT検査やMRI検査で把握する。

尿道造影、腎盂造影

尿道造影では、尿道口から造影剤を入れて、尿道から膀胱の状態をX線撮影する。また、血管内に造影剤を入れ、腎臓から排出される造影剤の流れる様子をX線撮影するのが腎

盂造影である。

前立腺がんの腎臓、尿管および膀胱への浸潤の有無がわかる。