床上訓練期・機能訓練期
1.床上訓練期
A)足関節の底・背屈運動
手術後、麻酔から覚醒した直後から積極的に行う。とくに患肢の運動は静脈血栓の予防だけでなく、循環障害や神経障害の症状を早期に発見するためにも有効である。

B)大腿四頭筋の筋力増強運動、セッティング運動
大腿四頭筋は、膝蓋骨を介して膝関節の動的安定性を保つ重要な役割を担っている。したがって筋力増強を行うことは、膝の安定性を増し、膝関節の荷重や支持性への負担を軽減して、人工関節の摩擦を最小限にする上でも重要である。セッティング運動も同様に、術直後から行わせることが重要である。

C)持続的他動運動(CPM)
ドレーンが抜去されると、徐々に関節可動域の訓練が開始される。120°の屈曲を目標に行われる。看護者は下肢がCPM装置にきちんと固定されているかどうかを確認し、支持された可動域に確実に達しているかどうかみていく。

2.機能訓練期
A)車椅子、トイレ移動
膝関節を伸展し、患肢を挙上した状態で行う。車椅子は、この肢位が保てるものを使用する。看護者が患肢を保持し、移動方法を指導して、患者が自力で行えるかどうかの評価・観察を行う。

B)立位訓練・部分荷重歩行訓練
患者が安定して歩行できているか、指示された荷重が守られているかどうかを観察する。膝の安定性や疼痛の有無についても確認していく。